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書籍「サピエンス全史:文明の構造と人類の幸福」の中で、著者ユヴァル・ノア・ハラリは、人類の脳の認知革命、農業革命、科学革命からグローバル化、更には人工知能に到るまでを述べています。人類は自らを理解しているのでしょうか?果たして何を得たいのでしょうか?何に変わりたいのでしょうか?
人類進化のプロセスは、より多くの人に幸福をもたらすのでしょうか?私個人は明言できません。しかし、人類には自らを省みて、自己修正する能力が備わっていると信じています。永続的発展という角度からみると、2016年は突破・転換の一年でした。2015年12月の「パリ協定」において、世界各国は、ついに「世界的な平均気温上昇を産業革命前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求する」という共通認識に達しました。台湾においては、2016年に就任した蔡英文総統も幾度となく「2025年までに再生可能エネルギーを全発電量の20%とする目標」必達を表明しています。瞬く間に、太陽光発電、洋上風力発電などのグリーンエネルギー建設は議論の焦点となりました。
企業の発展は環境を犠牲にしてはなりません。これは誰の目にも明白な真理です。大亜グループは2010年、自身の使命を「従業員の幸福、顧客の満足、株主の満足、ふるさとの美化」と定義しました。これは決して良好な企業イメージの構築が目的ではなく、当社のビジネス活動とより広い社会のニーズを相互一致させることなのです。
我々の価値観は、従業員、顧客、株主、一般大衆より心から認めてもらえるか、又は疑いを招いてはいないかということであり、その中の鍵はまさしく実践にあるのです。
企業内部の省エネルギー・廃棄物削減改善措置は長年にわたり実施されています。2015年、当社は更に踏み込んだ各事業体への要求として、「2015年を基準とし、2020年に2015年と比較して5%の減量を達成すること」という中長期目標を掲げました。この他、大亜関廟工場ではエコ工場の標章申請の準備を開始し、2017年には清潔生産証(クリーナープロダクションの認証)、2018年には緑建築証(エコ建築の認証)を取得予定です。関係企業の大展は、2016年、電子業界行動規範(eicc)の導入を成し遂げたことで、内部規範の充実化が図られ、管理体系が強化され、他の事業体に対して模範的効果を果たしています。
大亜グループの発展と国家のエネルギー建設は密切に関連しています。2016年2月、台南市で初の電気事業者による太陽エネルギー発電所が大亜関廟本社工場建物の屋上にて運転を開始し、第一期の設置で総容量は2.89mwを出力、7月には大展も総容量390kwの出力を達成しました。これに加えて、他の工場建物の屋上を多数貸借し、2020年には総容量が50mwに達する見込みです。再生可能エネルギーの潜在力がより高い洋上風力発電について、大亜は洋上風力発電の部品的国産化産業連盟に加入しており、台湾で唯一、インターナル海底ケーブルへの参入、海底ケーブルの輸出、ダイナミック海底ケーブルの研究開発を行う電線・ケーブル業者としても、未来の洋上風力発電産業発展の重要な商機を握っています。これまで、大亜グループはエネルギーを繋ぐ業者でしたが、現在はエネルギーを提供する業者であり、今後は更にエネルギーを貯蔵する業者、管理サービスを提供する業者へと成長を目指します。
特に言及に値するのは、2016年年末、蔡総統が自ら大亜関廟本社を訪問し、大亜グループのエコ製品及びグリーン電力事業が称賛を受けたことです。60年以上の経歴を有するコーポレートシチズン(企業市民)である我々にとって、これは非常に光栄かつ誇りに感じました。これは、当社が時代の挑戦に応え、時代のチャンスをつかんでいることを示しているに他ならないのです。人類が一つになりかつての工業発展でもたらされた環境問題を解決しましょう。大亜は台湾の一チームであり、世界の一企業でもあるのです。